厚生労働省は2015年1月7日、全国で認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるとの推計値を発表しました。
65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症に罹患する計算となります。
認知症高齢者の数は2012年の時点で全国に約462万人と推計されており、約10年で1.5倍にも増える見通しです。
厚生労働省は同結果を踏まえ、認知症対策のための国家戦略を急ぎ策定することとしているそうです。
認知症を治す方法はあるのでしょうか?
認知症で、代表的なものはアルツハイマー病ですが、一旦発症すると症状は進行していくように、現在の医学では残念ながらその完治の見込みはありません。
ただ、進行の度合いを遅らせることは可能になってきました。
それで、認知症に関してはその進行をいかに遅らせるかということがポイントです。
それには、2つの有効な手段があります。
1.早期発見
2.予防
の2点です。
認知症は、発見が早ければ早いほど進行を遅らせることが可能になります。
ですから、普段から認知症が発症しないような生活習慣を身につけることが大事です。
核家族化が進み、3世代で同居するところは少なくなりました。
しかし、老化から逃れることは出来ません。私たちの多くは、残す子どもたちや家族に迷惑をかけたくないと、できれば寝たきり老人にはなりたくない。
ピンピンコロリといきたいと望んでいる人が多いです。
ここにひとつ問題があります。
ピンピンは良いのですが、ボケてピンピンは大問題です。
それなら、いっそのこと周りは寝たきりの方が良いと思います。
ボケてピンピンは、徘徊、物忘れ、勘違いが増え、四六時中目が離せなくなります。
わかっていても、ついつい、言葉が強くなり、喧嘩がおこります。
これほどの恐怖はありません。
そのためにも、健康管理も踏まえた予防が大事です。
生活習慣病を予防することが、認知症予防にもつながります。
肉体的にも精神的にも健康でいることが大事です。
ボケ防止にはいろんな方法があります。
ジョギングやラジオ体操などの有酸素運動。食事の時は30回以上噛む。納豆は夜食べるなどなど。
「どんなに良い薬やサプリも適度な運動があってからこそ。」というお医者さんもいますので、じっと部屋にこもって、テレビを見るより、身体は動かしたほうが良いですね。
そんなわけで、認知症予防には大きく分けると大事なことが4つあります。
野菜、魚、果物を中心とした、食生活を意識しましょう。
和食がおすすめです。それは、それは血液中のコレステロール濃度を低くして動脈硬化のリスクを下げてくれるDHA、EPAなどの不飽和脂肪酸が魚や、野菜に多く含まれるからです。
「マゴタチハヤサシイ」
という言葉があります。これを意識して、バランスの良い食事をとりましょう。
マ・・・豆・大豆食品 味噌、納豆、豆腐
ゴ・・・ゴマ
タ・・・卵
チ・・・チーズ、牛乳など乳製品
ワ・・・ワカメ 海藻類
ヤ・・・野菜
サ・・・魚 特に青魚
シ・・・しいたけ きのこ類
イ・・・イモ類
あと、赤ワインなど、ポリフェノールを含む物も良いです。
納豆を食べる時は、夜ご飯の時の方が効果があるそうです。特に、あのネバネバがよいそうで出来れば100回くらいかき混ぜたほうが良いそうです。
それと、食事の時は、よく噛むことが、大事ですね。
週に3回以上の有酸素運動によって認知症は改善されるようです。
実際に試験的に行われた運動・体操ははっきりと効果がみられています。
「認知症改善へ脳活性化運動」http://www.tokachi.co.jp/news/201204/20120404-0012215.php
普段の運動がいかに大切かということでもありますが、体を動かすのが苦手だとか、歩いたりジョギングが出来ない方。また、運動したくても出来ないという方もいらっしゃいます。
そういう方は、室内でもできるラジオ体操やストレッチがとても有効です。
「拮抗体操(きっこうたいそう)」
認知症予防のための体操としてが注目されています。
2つの対称的な事柄を同時に別々な動きをします。
例えば両腕を突き出し右手と左手でじゃんけんをする。
今度は右手は胸に当てグー。左手は前に突き出しパーを出す。
このように右手と左手と別々な動きを10~20回繰り返します。
こちらに図入りで詳しく説明されています。
https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2013/07/1374722220.pdf
禁酒禁煙、早寝早起が、認知症予防の第一歩!
最近の研究で、喫煙が、認知症になる危険性が2倍高めることがわかりました。喫煙者の周りの人も同じように、健康被害に巻き込んでしまうこともあります。
食事の量も腹八分が、健康の元です。
お酒も、休肝日をつくるなど、肝臓に負担をかけないよう気をつけましょう。
睡眠も大事です。20分ほどの昼寝をとったり、早寝早起で、夜更かしせず、起きたら朝日を浴びましょう。
あと、生活の中では、他人との接触も大事です。人とふれあいましょう。
脳トレーニングはよく知られていますが、その他にもゲームや絵画、園芸なども認知症対策に良いことが知られています。
なかでも、認知症予防にはジグソーパズルは脳と手先を使うことから、脳の活性化効果があるとトロント大学が研究結果を発表しています。
たった一度完成したから良い、というものではなく、継続することが重要。どんな形の物でも構わないので、年齢に応じた難易度を選びましょう。
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